2021-10-25 為替市況をちょっとくだけた感じでリライトしてみました(21/10/25AM) ドル円、パウエルFRB議長発言や中国恒大の警戒で伸び悩む展開か!どるえ 東京取引時間のドル円、パウエルFRB議長発言や中国恒大警戒で伸び悩む展開か 22日のニューヨーク取引時間でドル円は、パウエル・アメリカ中央銀行(FRB=民間会社)議長が「我々の見方では高インフレは下火になる可能性が高い。利上げはまだ早い」と発言して、早期利上げを否定したことで113.41円まで続落した。ユーロドルは1.1656ドル(数字が大きいほどユーロが高い)まで上昇した。 本日の東京時間のドル円は、先週末のパウエルFRB議長の早期利上げに否定的な見方や中国恒大集団の債務不履行を不安に感じるなどで 上昇しづらい展開が予想される。 パウエルFRB議長は、11月2・3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けた 外への情報非公開な期間直前の会合で、インフレ圧力の長期化に対する警戒感を示したものの、「我々の見方では高インフレは下火になる可能性が高い。利上げは早すぎる」と早期利上げに否定的な見方を示した。 中国恒大集団は、10月23日までの利払いを免除されている期間の終了間際の10月22日に8350万ドルの利払いをしたものの、今後の利払いは保証できない、と表明している。今週も利払いの約束の期間までに債務踏み倒しへの警戒感は取れていない。 ドル円は115円の節目を前に、たまった買い(玉)持ちポジションの利食い売りが優勢となっている。 黒田日銀総裁が2015年6月に「実質実効為替レートを基準にすれば、現在のドル円レート(※125円付近)は相当な円安水準であり、 これ以上の円安水準はありそうにない」と警告した展開となっている。原油や天然ガス価格の上昇を受けて、エネルギーをほぼ100%輸入に依存する日本の貿易収支は赤字基調となっており、日本経済にとって(輸入に不利な)「悪い円安」となりつつあることで、黒田日銀総裁による「黒田シーリング(ドル円の天井説)」の再発動にも注意が必要か。